生命保険を決める前に知っておきたいコト
生命保険で家計のリスクを軽減するために |
保険のかたち | 医療保障の考え方 | 死亡保障の考え方 | 老後保障の考え方 |
1.主契約と特約 | 1.病気やケガに必要な保障は? | 1.定期保険を考える | 1.個人年金が必要なわけ |
2.終身保障と定期保障 | 2.がん保険加入者が多い理由 | 2.終身保険を考える | 2.介護保険 |
3.保険料の支払い方 | 3.学資保険は貯蓄?死亡保障? |
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主契約と特約の違いとは?
医療保険を検討してみましょう。 通常、医療保険は入院給付金と手術給付金がセットになっています。たとえば、入院給付金を1日あたり5,000円に設定すれば、通常の手術は1回あたり50,000円の給付。入院給付金を10,000円に設定すれば、通常の手術は100,000円の給付といった感じです。これが主契約といわれるものです。
ところで、現代の医療事情として通院で治療を受けるという形態が増加していますね。がん治療における抗がん剤治療や放射線治療などは、入院よりも通院して治療を受ける方が主流となってきています。 この場合、主契約(入院、手術)のみの加入ですと、通院治療分は保障されないということになってしまいます。そこで、通院保障の特約(通院特約)を付加できる保険商品であれば、通院特約を付加するという選択肢が出てくることになります。もちろん、保険料には、この特約保険料が加算されます。
また、セットされている手術給付金が不足しているのではないかと考える人もいるかもしれませんね。この場合も手術給付金を増額できる保険商品であれば、特約として手術の増額特約を付加することができるのです。 これが主契約と特約の関係であり、特約だけの加入はできません。 また、保険商品によって付加できる特約はあらかじめ決められており、その中から選択することになります。
特約付加の際に注意しなければならないこと
ここで、注意していただきたいことがあります。 基本的に、主契約に特約を付加することは自由ですし、後に特約が必要なくなったら特約だけを解約して主契約だけを残すということもできます。しかし、主契約を解約して特約を継続するということはできないのがふつうです。 期限の決められた死亡保険(定期保険)に加入したとしましょう。60歳までの保障です。これに入院給付の特約を付けたとしたらどうでしょうか?60歳で主契約(死亡保障)は満期を迎え、消滅します。この時点で入院給付特約も当然に消滅してしまうのです。ここであらためて医療保険に加入すれば、加入年齢に応じて保険料が割高になりますし、このときに健康を害していたとしたら、加入することさえもできなくなる可能性があるのです。
加入時点で特約の方が割安だからといって飛びつかず、保障を必要とする期間を十分に検討することが必要ですね。